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団員からの投稿を掲載しています!ぜひお読みくださいね♪

🌱「三つの不思議な仕事」の作詞家、池澤夏樹さんについて
(トミゴン Alt.)

  とても美しい詞を書かれる方だなぁ~と思っていましたが、なんと小説も書かれていると知り、早速近所の本屋に探しに行ってみました。

 「い」の ところ…あった!あるじゃないですか。「キトラ・ボックス」キトラ?題名からはどんな話か想像もつかず…とりあえず読んでみることに。
 
  めっちゃ面白い!!いっき飲み。いや、いっき読み!
「キトラ」というのは、奈良県にある古墳の名前だったんですね~知らんかった。

  古代歴史の話をはじめ、誘拐事件やら、中国の民族問題やら、スパイまで!壮大なスケールの物語で、はーーっ💨とため息。あ~面白かった~。他の本も読んでみよう。

  そして、「三つの不思議な仕事」の一曲目「空みがき」にも星の話が出てきますが、この小説でも星の話が出てきたのが印象的でした。あとがきを読んでみると、池澤先生はとても博識な方で、星座にもお詳しいそうな。なるほどね。

  皆さんもぜひ一度、池澤夏樹さんの小説、読んでみてください。面白いですよ!

🌱映画「戦場のピアニスト」について (匿名希望)

  有名なので皆さんもよくご存知と思いますが、ナチスのホロコーストを生き抜いた、ポーランドのユダヤ系ピアニストの半生を描いた実話です。

  映画中、ピアニストが奏でる美しいショパンが印象的です。冒頭の場面で、ドイツ軍の爆撃が続く中、放送局でノクターン第20番を引き続けるシーン、ついにナチスの将校に見つかってピアノを弾くよう命じられ、追い詰められた状況の中、バラード第1番を弾くシーンなどが有名です。この将校はピアニストを殺さず、パンを与えました。

  私が印象に残ったのは、街で女性がようやく手に入れた食料を、男性が力づくで奪おうとして地面に落ちてしまい、散らばった食料を這いつくばって食べる男性を、女性が泣きながら叩くシーンです。
  私はこの男性に激しい憤りと情けなさを感じましたが、このような感情を持つことができるのは、私が今、平和で食べるに困らない生活をしているからで、もしあの時代あの場所で生きていたなら、自分もあの男性のようになっていたかもしれません。戦争の恐ろしさはミサイルだけではないと思いました。

  また、ナチスがユダヤ人を連行する際、車椅子の男性をベランダから投げ落とすシーン、「どこに行くのですか」と尋ねた女性の額を無言でいきなり撃ち抜くシーンなどは、あまりにも残酷で衝撃的でした。
  
  この先どんな時代がやってきても、何の罪もない人の命を奪わなければならない世の中なら、せめて人にではなく自分に銃口を向ける勇気を持つ人間でありたいと、この映画を見て強く思いました。