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ゆずり葉と私

🌱 ハッピー(Sop.)
  「ゆずり葉」と出会ったことで、私の日々が一段と豊かになりました。メンバーの皆さんと歌っていると楽しくて心が一つになった様な親近感を覚えます。

  そして、素晴らしい指導者に恵まれているのです。一人一人の能力を引き出して下さり、歌詞の内容を理解して、どう伝えるか、先生の奥深い解釈によるご指導で、歌に深みが出てきます。それはぜんぶ楽しい雰囲気の中で。

  今では、私にとって「ゆずり葉」は大切な場所となっています。

🌱 サッチモ(M.Sop.)
  偶然、久しぶりに会った友人に勧められて「歌うのが好きです」と昨年、ゆずり葉に参加しました。それから、4か月程経って「日本のうたごえ祭典」があり、なんと!ゆずり葉は見事!入賞したのです。私はゆずり葉についての予備知識が全くなかったのでびっくりしました。

  その祝勝会で、初めて祭典に参加した私は感想を問われ、「感動しました!皆さんの足を引っ張らなくてホッとしました。」というような答えをしたと思います。

  その後、ゆずり葉の中でいろいろな経験をするうちに、当時の私の「足を引っ張ったのではないかと心配しました」という軽々しい気持ちが大間違いで、どんなに失礼なことだったのかと恥ずかしくなりました。私ごときが足を引っ張ったぐらいで、ひるんだりしないゆずり葉を知ったからです。

  指導して下さった先生は、初舞台で緊張している私をゆったりと導いて下さり、先輩たちは新米の私の分までカバーしながら歌って下さったからではないか!と気づき始めたのです。それと同時に、ゆずり葉のメンバーの神通力?!みたいなものを感じたのでしょうか?

  ゆずり葉は私に歌う[勇気][楽しさ]そして[笑顔]を呼び起こさせてくれました。誘ってくれた友人とゆずり葉メンバーとの出会いに感謝!!
  ゆずり葉のメンバー各人のこれまでの様々な人生を歌の養分にして、温かさと思いやりの中で、歌に深みのある合唱をこれからも続けて行けたらいいな・・と願っています。

🌱 加藤順子(Alt.)
  私は“ゆずり葉"と出会って人生最終コースの小さい産声をあげたような気がします。“ゆずり葉”に入って4年の歳月が流れました。が、一度も「やめたい」と思ったことがないのです。そして、人生における最後の青春だと思っています。

  仲間と笑い、食事して、お茶して…。全国大会に行く為のプチ小旅行等など。
  そして何よりも私をうつから助け出してもらって感謝です。そして、町田先生に感謝です。これからも声が出る限り歌っていきたいと思っています。

🌱 トミゴン(Alt.)
~感動の実話~ 第1回 
  本当は、定年退職しておばあちゃんになったら合唱団に入って生存確認をしてもらう、というのが私の人生設計でした。それなのに…思ったよりずいぶん早く始めてしまいました。

  あれは忘れもしない昨年5月のこと…気が弱くてシャイで甘えん坊で寂しがり屋の私は、勇気をふりしぼってゆずり葉の門を叩きました。

  道に迷って遅刻してしまい、もうやめようかと思いましたが、せっかく早起きして来たんだし…とコッソリ入って、見学だから後ろの方で座って見てるだけ…とキョロキョロ周りを見回しましたが、見学者用の椅子は見当たらず…あろうことか、いきなり楽譜を渡され見知らぬお姉様方の列の中にポーンと放り込まれてしまいました。
  
  ビビりまくった私は「誰か助けて!」と、捨てられた子犬のような目で団長を見つめてみたのですが「とって食わへんから大丈夫!」と早く着席するよう命じられました。
  
  周りでは次々に一人ずつ歌わされており、想定外の事態に私は冷や汗を流しながら、脱走することを考えました…が…周りをお姉様方に囲まれ、隣ではボスがにらみをきかせており…断念。気がつけば長机の上でカリカリと入団申込書を書いていたのでした…。
  
  こうして私は晴れてゆずり葉の一員となったのです。

第2回
  私がゆずり葉の見学に来た日は、入団されたばかりのOさんの歓迎会の日でもありました。ということで、入団申込書を書いてしまった私も、ついでに歓迎されることになりました。

  どこに座っていいか分からず、おずおずと団長に尋ねたところ「あー、じゃあボスの隣で」と言われたので、ボスと思われる人(見た目で判断)の隣に座り、会が始まりました。町田先生も参加されていました。
  
  お姉様方が一人ずつ自己紹介&ゆずり葉に対する熱い想いを語られた後、恐怖の質問攻めコーナーが始まりました。特に恐怖だったのは「数ある合唱団の中、なぜ ゆずり葉を選んだのか」という質問。

  あれだけお姉様方の熱い想いを聞いた後に「練習が月2回だから」(注:当時ゆずり葉の練習は月2回でした)なんて口が裂けても言えんわ、と思い「HP上で町田先生が紹介されているのを見て素敵だと思った」だの何だのモゴモゴしゃべりながら、でもHPの写真と今目の前にいる先生と、?と考えていたら、町田先生が突然「あの写真、詐欺ちゃうで!」とおっしゃったので、私は冷凍マグロのように凍りついてしまいました。

  ムム…私の浅はかな考えなどお姉様方にはすべてお見通しなのかも…
  歓迎会ということでサンドイッチやらお菓子やらたくさん机の上に並んでいましたが、この日はほとんど手をつけられないまま会を終えたのでした。

第3回
  気が弱くてシャイで甘えん坊で寂しがり屋でおとなしい私にとって、ゆずり葉のレッスン中に「一人で歌わされる」瞬間は恐怖以外の何物でもありません。
  
  上手な人には披露の場、私にとっては公開処刑の場なのです。しかもその時は突然やってきます。そして、たいていの場合はソプラノから順番にアルトへと回ってきます。アルトの私にとって刻々と自分の番が近づいてくるのは、処刑の順番を待つ罪人のような気分です。

  どうやら「パス権」を行使することもできそうなのですが、気が弱くておとなしい私にはパス権を行使する勇気もありません。隣ではKさんも引きつった顔をされています。   
  いよいよ危機がせまり、私は必死でボスにSOSの視線を送りますが、ボスは冷たく「ナニ?」そう、しょせん人は一人なのです。誰も助けてなどくれません。
  
  隣で引きつっていたKさんはいざとなると堂々と歌い終わられ、ホッとされたご様子。ついに私の番がやってきて…ズキューン!!…撃沈。運が悪い時は何度も撃ち抜かれます。
  そして私は全身に重傷を負い、時には瀕死の重体になり…それでも不死鳥のようによみがえり、また撃ち抜かれるのでした。

第4回
  ゆずり葉の見学と歓迎会を終え、初めての練習日。新人だから早く行かなきゃ!と張り切ってやって来たら、あれ?自動ドアが開かない…踏んでも踏んでも開かない…私の体重が軽すぎるの?と途方に暮れていたら、そこにHさんが。

  Hさんは、なんと私をスルーし、自動ドアを手で開けて!中に入って行かれました。慌てて追いかけたところ「あーごめんごめん」と、新参者の存在を思い出してくださったようで、「自動ドア」が壊れていて「手動ドア」になっていること、今日の練習は東浦(とうら)先生で、音とりを中心にしてくださること、などを教えて頂きました。

  うすうす気付いてはいましたが、東浦先生というのは「ボス」のことでした(ついにボスの正体が明らかに!)。
  練習中、気が弱くておとなしい私はひたすらオドオドビクビクしていましたが、ボスは一人ずつ歌わせたりしなかったのでホッとしました。

  そして、練習が終わる頃、ふとボスの視線を感じました。恐ろしいので目を合わせないように下を向いていましたが、ついに視線の圧に負け顔を上げたところ、ボスが細~い目をして一言。

 「その体やったらもっと声出るやろ」

  …その体をしたドMな私は、私より2回りくらい大きくて恐ろしいボスが大好きになってしまい、ボスのいる時といない時では、551の豚まんがある日とない日くらい、テンションが違うのでした。

第5回
  ゆずり葉に入って良かったことは、もちろん優しいお姉様方と出会えたこと♪そして、ピアノの先生と「ゆずり葉」の話で盛り上がるようになったことです。
 
  私のピアノの先生は、ゆずり葉の町田先生と同年代で、私が目指す「お嬢様像」に最も近い、とても素敵で優しいお姉様です。偶然演奏会で見かけ、憧れて5年間追いかけ回した後、そのお嬢様学を学ぶため、思い切って声をかけ生徒にしてもらいました。

  先生は合唱団のピアニストもされているので、私がゆずり葉に入ってからは共通の話題ができ、話が盛り上がるようになりました。レッスンの日は、先生宅でおまんじゅうをパクパクかじりながらゆずり葉の話をし、紅茶をガブガブ飲みながらまた話をし、マンガを借りて帰宅する、という充実した時間になりました。
  
  先生に「合唱用に黒スカートを買ったら丈が短すぎて、腰までズラして履いてるんデス…」と悲しい話をすれば、心優しい先生はたいそう心を痛められ(笑いをこらえているようにも見えましたが)、スカートの通販広告を写メしてくれました。

  4月の「みどりのコンサート」の時は、私がいつものようにスカートをズラして出演した晴れ舞台に、お土産を持って駆けつけ!大絶賛して頂きました。
  そして「スカート早く買いなおした方がいいね」と優しく何度も言われ…そんな私が衣装係になったと聞いて大爆笑されたのでした。

第6回
  7月。何やら2位までに入ると全国大会に行けるステージがあるそうで、コンクールの予選みたいなもん?と思いながら、前夜気合いを入れ顔パックをし、当日は「お?化粧のノリがいつもと違うぞ、完璧!」と会場に乗り込みました。

  ゆずり葉の出番は女声の部の最後で、客席でソプラノのお姉様方に囲まれ出番を待つ間、私は意気揚々と周りのお姉様方に「今日は気合いをいれて化粧してきたんですよ!フフフ」と自慢しました。

  お姉様方は「え。それで?どこが?」「前髪があかん。もっと巻かな」と私の髪をクルクルし、M姉さんに至っては、バッグから鼻毛切りのような小さなハサミを取り出して「前髪長すぎるねん。切らなあかんわ」と言われたので、私は「それだけは勘弁してください!」と命乞いをし、何とか客席で髪を切られる難だけは逃れました。
  
  本番が終わりいよいよ結果発表。でも私は発表前にゆずり葉が女声の部で1位と聞いてしまい、内緒やで!と言われ、発表が始まりました。隣にはKさんがいました。

Kさん:ドキドキするなぁ
私:…そ、そうですね(結果知ってるけど…内緒って言われたし)
Kさん:もしかして結果知ってるん!?
私:(ドキッ!)…いえ!知りませんよ!(やべ。なんで分かったんやろ。でも内緒って言われたし)

そして、結果が発表され…
Kさん:やったなー!
私:わーいわーい(棒読み)

  こうしてゆずり葉は晴れて全国大会出場を果たしたのでした。

第7回
  私はボスの声が大好きです。私もごはんをいっぱい食べて、ボスのように大きくなりデカイ声で歌えるようになりたいです。
  
  ボスは時々とてもデカイ声で間違えます。でも、少人数のゆずり葉では、ボスの声が聞こえないと不安で10円ハゲができそうです。
  去年、女声の合同練習で他の合唱団と一緒に初めての曲を練習した時、ボスがおらず、最初から最後まで音が全く分からないまま終わってしまい、ストレスいっぱいで小ジワが増えてしまいました。

  いつもいてもらわないと困るのですが、ボスは度々行方不明になります。戻ってきて「向こうでちゃんと歌っとったで!」と、ドヤ顔。(向こうで歌っても意味ないやん!→もちろん言えない)

  気が弱い私は、ゆずり葉に入った頃はコワモテのボスの半径2m以内に近寄れませんでしたが、最近は恐る恐る近付いて話しかけることもできるようになりました。
  
  時々、背後からいきなりぶん殴られることもありますが、私が楽譜を見せながら質問すると、ボスは「ちょっと待って!見えへんねん」と言ってピンクの縁の老眼鏡を装着し「ハイ、ナニ?」と教えてくれます。

  でも、この先いつまでもボスを頼っていてはいけません。これからは「NO!ボス!」「STOP!ボス!」をスローガンに掲げ、自立を目指したいと思います。そして、私もコワモテの「小ボス」になれるよう、ピンクの縁の老眼鏡を購入し、鋭い目つきで日々精進して参りたいと思います。

第8回
  私がもともと合唱をやろう!と思ったきっかけは、独り身の私が老後寂しくないように、孤独死して何か月も放置され腐り果ててしまわないように、「あの人来てないけど大丈夫?生きてる?」と誰かに気付いてもらうためでした。

  いざ、ゆずり葉に入ってみると…あれっ…年上のお姉様方ばっかり!?始めの頃は、オドオドビクビク礼儀正しくしていた私ですが、最近では優しいお姉様方に甘やかされて、「オッス。」とか「チワ。」とか、適当な挨拶しかしない、小生意気なクソガキに育ってしまいました。

  でも、ゆずり葉に入り、生存確認はともかくとして、意外にも合唱そのものに目覚めてしまいました。深く考えず選んだアルトですが、これが意外に面白くて、ハモフェチになってしまったのです。

  アルトは「職人」「地味」「クライ」という感じがして、自分に合っているように思います。今では主旋律を歌うことに全く興味がなくなってしまいました。

  まだ生存確認など考えなくてよかった、ピュアな子供時代には持っていたはずの絶対音感も、ウス汚れた今ではキレイサッパリ消え失せ、初めての曲は自分でピアノで弾くか、ボスの前に録音機を置き、ボスの声を無料録音して音を覚えないとついていけませんが、ナマケモノの私にしては、真剣に頑張っている方だと思います(誰も褒めてくれないから自画自賛)!

 でもでも…そんなことをしている場合ではないのです!当初の目的だった私の生存確認は一体誰がしてくれるのでしょう… 
        誰か~助けて~!!

第9回
  ゆずり葉の団長といえば、ソプラノのスーパースター、池本団長です。いつもニコニコ、優しい笑顔を見る度ホッとします。
    
  思えば1年半前、ピュアな私はスーパースターの笑顔と口車にまんまと乗せられ、ゆずり葉に入団しました。
  その時の状況を再現すると…  

スーパースター:(みんなの前で) で、入団して頂けますか?

私:(え。今聞くの?今決めるの?)え…っと…ちょっとついていけるか分からないし…

スーパースター: ついていけるか分からないけど、入ってはくださるんですよね?

私:(まあ!その笑顔でわりと強引ね…よし、この場は何とかゴマかして後からコッソリ返事しよう)ま、前向きに考えてみます…

スーパースター:前向きに考えるということは!入ってくださるということですね!(みんなの拍手)では、この後 O さんの歓迎会と兼ねてTさんの歓迎会もしたいと思います!

私: (え。え。え?かなり強引ね!しかも「ついで感」満載やし?)

  でも、あの時スーパースターに背中を押されなかったら、気が弱い私はコソコソ逃げ出していたことでしょう。今私がここにいられるのも、スーパースターの口車のおかげなのです。 
 
  そして今後スーパースターの前では、その笑顔に惑わされることなく、ハッキリ意思表示をしなければならない!ことを心に刻んだのでした。

第10回
  世の中に不公平はつきものです。そして「ゆずり葉」もまた、社会の縮図なのです。
  
  ゆずり葉のソプラノには団長の池本さん、メゾにはKさんという大物がおられます。もちろんアルトには「我らがボス」が君臨されています。
    
  ところが、よく考えてみてください。ゆずり葉の練習のうち月1~2回の町田先生の指導の日以外は、ボスは指導にまわるのです。そう!アルトだけがボス抜き!で歌わなければならないのです。こんな不公平ってあるでしょうか?

  先日「ボスから自立」という決意表明をしたのは決して嘘ではありませんが、それは「将来の話」であり「今じゃない!」のです。
    
  この不公平について、事務局長Hさんに相談してみたところ、「人材を探そう!」と言われましたが、そんな簡単でないことは、私にだって分かります。そこで、布団の中で解決策をアレコレ考えてみました。

  まず考えたのは、ボスは大きいので、ボスを真っ二つに割って2人にしてしまえ!でもでも?二つに割ったら…あかーん!ちっちゃいボスが2人になってまうわ~!
  
  それなら?増やせばいい🖤ボスのクローン「ボス2号」を作製し、「ボス1号」が指導、「ボス2号」がアルトで歌う♪のです。でもでも?じゃあ町田先生の指導の時は「ボス1号」と「ボス2号」が2人共アルトで歌うことになり…あかーん!声デカ過ぎるわ~!うーん。困った困った。眠れない。

  そして今日も寒空の下、私は「ボス2号」を求め荒野をさ迷うのでした…   

第11回
  11月のとある練習日。M姉さんがスタスタと私のところにやって来て、すでに決定事項であるかのように宣言されました。

M姉さん:トミゴン、望年会来るやろ、漫才やるで
私:は?
M姉さん:台本は私が書くから
私:はぁ
    
  そして、後日本当に台本が手渡されました。「できれば覚えて」と言われましたが、ナマケモノの私は一通りサーッと読んで、そのまま放置していました。
  
  その後、練習前の廊下で、うたごえ祭典の待ち時間で、家にいながら携帯電話で、二人で練習しましたが、テキトーな私の返しはダメ出しをくらいまくり、真剣に覚えるか!と一念発起、望年会前日にようやく気合いを入れセリフを覚えにかかりました。

  でも?よく考えたらシャイな私が人前で漫才だなんて!?
  素顔を隠すため、といいながら実はカワイイ!と言われたい下心もあり(言われんかったけど)、ダイソーに被りものを探しに行きました。 
 
  ウサギのアイマスクを購入することにしましたが、耳が短いなぁ。ふと横を見ると大きなウサギの耳のヘアバンドが!おおっ!これぞ私の求める耳。でもこのアイマスクの上に耳つけたら耳4本になるけど?まぁええか。誰もそんなこと気ぃつかへんやろ。自分の耳も合わせたら耳6個、よう聞こえるわ、聞こえんでええことまで!と 耳も購入。

  望年会当日、私のウサギ姿を見て一番大笑いしていたのは、「漫才やる本人が自分で笑うてもうたらあかんねんで」と言っていたM姉さんでした。    
  ~つづく~

第12回
  さて、望年会でM姉さんと漫才をやることになってしまった私は、正直「どうしよう」と思ったわけですが、元々単細胞な方なので、「これはM姉さんが漫才を演じる女優として、私を抜擢してくださったのだわ🖤」と考えるようになりました。

  でも、M姉さんの書いた台本を読んでみると、M姉さんのセリフは数行にわたっているのに、私のセリフは一行か多くて二行だけ。何でやねん?と思いながら、まぁM姉さんの相方がきちんと務まるか分からんし、女優業は初めてやし、しゃーないか。と納得し、望年会当日を迎えました。

  シャイな私ですが、学生時代にはロックバンドでライブハウスを回り、恥も外聞もなく金髪で下手くそな歌をギャーギャー歌いまくっていた過去もあり、今さら少々恥をかいたところで何やねん!という開き直りと、隣にM姉さんがいるという安心感で、本番は思ったより緊張せず、セリフをド忘れすることもなく、アドリブなんて入れちゃいながら漫才することができました。

  M姉さんの台本のおかげか、すでに酔っぱらっていた聴衆のおかげか、漫才はそこそこ受けたように思います。
  M姉さんは待っている間に飲み過ぎたせいか(年のせいか)、本番では台本ばかり見ていましたが、それも逆に笑いとなり、さすがやなぁと感心。

  まさか自分が 漫才(女優?)をやることになるとは思いもよりませんでしたが、意外と楽しむことができました。M姉さんに感謝です。そして暖かく見守ってくださった聴衆の皆様に感謝です♪

第13回
  昨年、この連載に「合唱用にスカートを買ったら丈が短くて腰までズラしてはいている」と書いたところ、何人かの心優しい(見かねた?)お姉様から「スカートあげようか?」と有難いお言葉を頂きました。

  でも、さすがに まだ はけるスカートを頂くのは申し訳なさすぎるので「若い時(細かった時)はいてたけど、今はもう(太って)入らへんねん」というボスの手作り!のスカートを頂くことにしました。

  大好きなボスの、しかも手作りスカートということで、テンションの上がりまくった私は「ボスが私より細かったかも」とは考えもしませんでした。が…試着してみると思いのほかキツキツで、思わず「ボス、意外と細かったんやなぁ」と口走ってしまいました。

  持ち帰って母に見せたところ、「とてもいい生地」で「とてもキッチリ縫われている」とのことで、さすがはボス!
  母がプレッシャーを感じながら、ウエストと丈を直してくれることになりましたが、 追い詰められないとできない母は、未だに取りかかってくれません。演奏会前になれば慌てて直してくれることでしょう…と思っています。

  はけなくなった、といってもボスにとっては、若くてスマートだった頃?あちこちで歌った大切な思い出の詰まったスカートだと思います。それを頂けたことに感謝して大切に、私もこれからボスのスカートといっしょにたくさん思い出を作っていきたいと思います(今回はええ話やな~涙が出るわ…でも次の演奏会までに太ってはけなくなったらゴメンナサイ…)。

  ボス、そして、他にもお声をかけてくださったお姉様、本当にありがとうございました。

第14回
  ゆずり葉で色んな曲を練習していると、「もしかして私にも合唱曲がつくれるんじゃないか」と勘違いすることがあります。でも、これを勘違いで終わらせるか実現してしまうかは、本人次第。そこで眠れない夜、布団の中で曲の構想を練ってみました。

  曲名は「トミゴンのラブ光線」。まずは、ソプラノの高音から。「あ~トミゴン~♪愛しの~トミゴン~♪」
  アルトは地味めに。「トミトミトミトミ ゴンゴゴン トミトミトミトミ ゴンゴゴン」はいっ、そこでメゾの主旋律!

「トミゴンはかわいい~♪トミゴンはステキ~♪」

  アルトもしっかり!「トミトミトミトミ ゴンゴゴン トミトミトミトミ ゴンゴゴン」

はいっ、サビへ向かってクレシェンド!

  サビは感動マックス、フォルテッシモで!!
「あ~あ~  撃ち抜かれたい~ トミゴンの  ラブッ こう~せ~ん~♪」
注) この作品は著作権法により保護されています

  ふむ。なかなかの出来映えではないでしょうか。そのうち、「みんなでうたおう トミゴン合唱曲集」なるものが発売されるかもしれません。
  そんなことになっても決して天狗にならず、謙虚な気持ちを忘れたくないものです。

  それでは、そろそろいい夢を見ながら寝ることにします。お休みなさい。

第15回
  ゆずり葉に入団して、あれよあれよという間に2年の月日が流れ…、(初めのうちは怖そうに見えていた)優しいお姉様方に甘やかされまくり、私はいっそうワガママで生意気で態度LLな文句タレのクソガキになってしまいました。

  最近では、練習が終わってそのまま帰宅するのもさびしくなり、いつもの連れ(Kさん×2)+その時の有志で、ランチやお茶など「女子(?)会」をするようになり、それもまた楽しみのひとつとなりました。

  さて、そんなわけでその日も練習の後、とあるファミレスでいつもの連れとランチをしていました。話題はゆずり葉のことやら、世間話やら、色々。

  しばらくして、Kさん×1が「トイレに行く」と行って席を立ちました。が、数分後、「トミゴン、トミゴン、ちょっと来て!」と何やら慌てた様子で戻って来られたのです。
  「まさか、トイレで事件が!?」
薬物?拳銃?ま、まさか…さ、○人事件?!…気の弱い私がビクビクしながら駆けつけたところ、トイレの中まで私を案内したKさんは、 

「水流すボタンが分からんねん」

…ズコッ。良かった、事件じゃなくて。そして、Kさんの名誉のため付け加えておくと、「この日は たまたま 眼鏡がなくて 見えなかっただけ」…だそうです(ですよね~まさかね~)。

第16回
  2ndコンサートを控え、最近は新しい曲の譜読み練習が増えてきました。覚えるのがなかなか大変です。そんな中、さらに追いうちをかけるように、「空みがき」という曲で「アルトが2声に分かれる」という試練がやってきました。

  私の読みでは「いつも1番端っこでヒッソリ(声はデカイけど)歌うボスは、おそらく低音パートを歌う。低音パートを選んでボスについて歌っていれば楽チン、間違えてもボスのせいにできる。断然低音がお得!」と いうわけで「下を歌う!」と主張したところ、ものすごい妨害にあいました。

ドSなボス:じゃあ私は上歌お
(…そういうのも嫌いじゃないケド)
ソプラノのMさん:あなたは上やわ(…え。なんで?)
アルトのKさん:この人はボスの隣に座りたいねん
(…いえいえ。パートが違うなら、隣に座ってほしくなんてありません)

  そういうわけで、意に反して上パートを歌うことになってしまった私は、一生懸命家で猛練習。
  しかもアルトは歌詞が「ノンノン」ばっかり。そして「ノンノン」を歌う前には、必ずボスから「可愛く歌ってねっ」と注意が入ります。…誰や、可愛くないの!!

  必死で「ノンノン」「ノンノン」歌っていると、メゾのHさんが「アルト楽しそうやなぁ」…楽しないわ!歌詞歌いたいわ!…あかん、こんなこと書いたら作曲家大先生に怒られる。「ノンノン」大好きですよ!ただ可愛くするのがちょっと苦手なだけで…
   ノンノン…ノンノン…♪